ベッドマン導入後の声
東京慈恵会医科大学附属青戸病院 様(東京都葛飾区)
ベッドコントロールとは
病床は病院にとって、大切な経営資源です。と同時に病床は地域の住民にとっては貴重な医療資源です。病院にとっても、地域住民にとっても貴重な資源である病床をいかに無駄なく効率的に運営するか。病床管理は病院経営にとって非常に重要なテーマであると言えます。
東京慈恵会医科大学附属青戸病院(東京都390床)は建学の精神である「病気を診ずして病人を診よ」を基本理念として掲げ、60余年にわたり大学附属病院として東京都区東北部医療圏の中核的な役割を担っています。
青戸病院ではベッドコントロールの現状と課題を以下のように分析していました。
1.現状の運用方式
- 事務職員が対応
- 医師の退院伝票をもとにして、病床の空き情報を把握し、それをもとに定時入院の患者及び救急入院患者をどの病棟に入れるかを検討
2.現状運用の問題点
- 権限が十分にない。
- 情報がタイムリーでない
- 事前に調べておくべき情報(経済的な事情、退院後の療養計画など)が十分にチェックされていない。
- 担当者、現場との間での情報共有が瞬時に行われていない。
- 在院日数を短縮させる機能を持っていない。
毎朝9時からの病床管理調整会
青戸病院では病床管理業務の強化のためにベッドコントロール担当師長を設置しました。専門職である看護師をベッドコントロールのリーダーとし、権限も与えることによってより迅速で効率的なベッドコントロールを実現しようというものです。
このベッドコントロール担当師長のリーダーシップのもと、毎日9時と16時の2回、各病棟の師長が集合して病床管理調整会を行っています。
調整会ではその日の入院予定をみながら、どの病室のどのベッドに入院してもらうかを各病棟師長が顔を付きあわせて調整します。「空いていることろに、ただ入れればいいって言うもんじゃないのよ」。山岸ベッドコントロール担当師長の檄がとびます。患者がどのベッドに入院するかを決めるためにはその入院予定患者の診療科、性別、部屋希望、入院目的や必要となる処置などの情報を把握した上で、刻々と変わるベッドの利用状況、空き状況、入院予定、転床転棟予定、退院予定を吟味することによって、どうすればもっとも効率よくベッドを埋めていけるか、先を読んだ意思決定をしなければなりません。
また、毎日運ばれてくる救急患者の受け入れにも対応しなければならなりません。病床稼働率は84%。これ以上の稼働率向上にはリアルタイムな情報連携という点での限界がありました。
ベッドマン導入
いくつかの病床管理システムの中から、青戸病院がベッドマンを選んだ理由は、簡単な操作性です。病床利用状況(ベッドボード)は一画面で病棟の現在の状況と予定の状況をリアルタイムに把握でき、見易さ、操作性を配慮した様々な工夫が凝らされています。
実際の病室レイアウトに近い配置で画面上に病室とベッドが表示され、現在入院中の患者の詳しい情報がポップアップで確認できます。空床は「○」、入院や転棟の予定があるベッドは「×」で表示され、入院中のベッドに予約が入っていると「待機患者あり」のメッセージが表示されます。視覚的にも分かりやすく、これなら看護部が使いこなせるツールになると判断しました。
毎朝の病床管理会議の様子は大きく変わりしました。師長室には5台のパソコンが配置され、パソコンでベッドマンの画面を見ながらの会議となります。
効率的な病床管理を行うためには複数診療科の混合病棟によるフレキシブルな運営は欠かせません。しかし混合病棟化にはリスクがともなうため、それを回避するための専門的な知識が必要になります。「TURの術後の患者さんだけど受入れ大丈夫?」「5号室の入って右のベッドだけど床頭台は右側だっけ」。ベッドマンの画面を見ながら病棟に電話をして、不明な点はその場で確認していきます。病棟でも、師長室でも同じ画面を見ながらの確認や指示が行えるため安心感が高まりました。
また、「この患者さんは将来在宅にもって行きたいので、社会性を広げるためにもそろそろ大部屋に移ってもらいましょう」といった長期入院患者への広い視野からの転床指示もきめ細かく行っています。
導入効果
ベッドマン導入後2ヶ月が経ち、病床稼働率は常時90%を超え97%まで上がる時期もあります。現在の入院患者数と病床利用率がベッドマンを起動すると最初に表示されます。日々の努力の成果が数字となって可視化されるため現場スタッフにとって大きな励みになっています。
柳澤看護部長はいいます。「毎朝9時という忙しい時間帯にもかかわらず、師長が集まって調整をする価値があると思っています。ただ、紙による情報ではリアルタイムにもならないし連携にも限界がありました。紙で行っていた時より会議の時間も大きく短縮できています。ベッドマンは当院の病床管理に欠かせない、大きな武器になっていますね。」
平成24年には新病院への移転も計画されており、それを期に入退院管理センター設置の計画もあります。青戸病院のベッドコントロールの改善への取組はまだまだ続きます。
東京慈恵会医科大学附属青戸病院
- 住所:〒125-8506 東京都葛飾区青戸6-41-2
- TEL:03-3603-2111(代表)
- URL:http://www.jikei.ac.jp/hospital/aoto/
- ■診療科目
- 総合内科、消化器、肝臓内科、神経内科、腎臓・高血圧内科、糖尿病・代謝・内分泌科、呼吸器科、精神神経科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、形成外科、放射線部、麻酔部、中央診察部、ICU、CCU、内視鏡部、病院病理部、手術部、輸血部、救急部
- ■ベッド数
- 390床
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